電子書籍市場とそんな時だからこそ

より一層

2011年4月19日。

今日はまず電子書籍の話を。

震災による紙やインキ・物流の問題で、出版延期が相次いだ。

震災後、400タイトル以上が発売延期や中止になり、安定供給には、まだしばらく時間がかかるとのことだ。

地震の際、我が家の本棚は倒れ、本が散乱していた。

上記踏まえ、今後より一層、電子書籍にスポットが当たるだろう。

そして、MM総研が15歳以上のインターネット利用者2,500人に対して行ったWebアンケートの結果を発表した。

>2010年の電子書籍サービス市場は640億円、2015年には3,501億円に。

先日、大手SNS企業で働く友人も言っていた通り、内訳を見るとまだまだ漫画が市場の約25%を占めているが、今後書籍もコンテンツが揃ってくるだろう。

また、2010年時点で113万台だった電子書籍端末も、2015年には639万台まで拡大すると予測されている。

以前から言われているが、コンテンツの数ももちろんだが電子書籍のさらなる普及には端末の普及が絶対条件である。

噂などでは<キンドルが端末無料配布?>みたいな話もあるが、無料ではなくても、今後今以上に多くの人が端末を簡単に所有出来る環境は整ってくるのではないか?

2010年時点で、有料無料を合算しても、電子書籍利用者は18,5%と多くはない。

出版市場全体では、まだまだ1割程度とも言われている。

逆に言えば、だからこそ、まだまだこれからの市場なのだ。

そんな時だからこそ

最後に。

震災後三週間ほど経って、東京でビジネスをする中では、計画停電なども延期が続き、弊害は少なくなってきても、何度か「仕事をしている場合じゃない」や「仕事をする気にはなれない」という言葉を聞いた。

それは気持ち的な部分なのだろうし、東北の被災者の方々を思えばなのだろうが、震災後の<グーグル怒涛の開発ラッシュ!>などを聞くと、やっぱりそんな時でも・そんな時だからこそ、止まらずに走っていた企業は少なくない。

私も東京、そして23区でビジネスをしているであれば、止まるという選択肢は違うのではないかと思ってきた。

特に東京23区は計画停電の影響も少なく、仕事が出来る環境だった。

結局、ピンチをチャンスにではないが、そういうところで差が出てくるような気がする。