子供誕生2日目から退院まで

子供誕生2日目

前回のエントリーで書いた【子供が誕生】した翌日の2日目、2月28日(金)。

まず朝方に妻から「眠れなくなって会いにきたら、可愛い人がふにゃふにゃ言っていた」という動画が2つ送られていて、それを見て笑って目覚める。

その後、仕事をしていた15時頃に妻から「お昼から赤ちゃんと同室になったけど、コロナウィルスの影響で同居家族の面会も原則ダメになったって。荷物の受け渡しとかは大丈夫らしいけど、顔少し見れるぐらいかも」と連絡が。

生まれて2日で子供に会えなくなるって・・・と考えると、秒でそれは絶対無理だなという結論に至り、仕事を終え夕方に病院に向かう。

途中、妻に冗談で「会えなかったら転院だな」と送ったら「今は無事に産まれてくれた赤ちゃんが何事もなくミルク飲んでウンチをして・・・って外の世界に慣れるための練習をしてる時だから、一番優先すべきは安全な環境で赤ちゃんが過ごせる場所だと思うの。だから逆を言えば今この時期、誰が感染してるか分からない不特定多数の人が出入りする病院よりかは赤ちゃんにとっては安全なのかも。お父さんなのにまともに赤ちゃんに会えないなんて酷い話だし、私も誰にも会えないなんて寂しいけど、楽しみを先にとっておくって思うしかないんじゃない?」と返信があって、しばらく口が開いた。

良いお母さんだなーと。

そんなこんなで病院に到着すると、上記話が嘘だったかのように、普通に何も言われず病院に入ることができ、妻のいる病棟の3Fに。

受付で面会シートに記入し、そのまま部屋に入ると妻の横に息子がいた。

それを認識した瞬間に笑った。

昨日会ったばかりだが、昨日から表情が変わっていた。

抱っこをしたのだが、昨日よりも更に可愛いと思った。

私の腕の中で満足そうな表情をし、クニクニ動いたり、私を見つめてきたり。

そして、妻が私のためにミルクを少し残してくれていて「ミルクあげてあげて」と。

「ペンを持つように」と渡され、そのミルクを息子の口に近づけると、まだ何も分からないはずなのに、それを飲み始めた。

すごく一生懸命に。

本能のままミルクを飲むその姿にずっと笑って見つめていた。

凄いなーと思いながら。

その後、息子を見ながら妻が坐骨がかなり痛いという話や、今日の息子の話を聞いた。

恥ずかしい話だが、前日家に帰って寝る時、妻がいないことに凄く違和感を感じた。

毎日家に帰れば「おかえり」と言ってくれて、妻が作ってくれる美味しい料理を食べながら二人でたくさんの話をし、夜はコントのようなルーティンをし寝ることが当たり前の日々が、突如びっくりするぐらい静かな家に一人帰り、これがしばらく続くのかと思ったら若干寂しいなと思った。

なので息子はもちろん、妻とゆっくり話せたことも良かった。

その後、妻のご両親にも寄って頂き、少しの時間だが息子に会って頂けた。

お母さんが息子を見た瞬間泣かれていたのを、何とも言えない気持ちで見た後、ご両親と妻との4人で、出産までの流れなどを話し、分別台に乗ってから10分という話にご両親が一番驚いていた(笑)

気づいたら面会終了の時間になっていてビックリした。

時間が本当にあっという間に感じた。

翌日は土曜日だったので、妻に「明日は面会開始時間の14時ジャストに来るね」と伝えお別れ。

その後、一人暮らしが始まったことを知っている先輩から連絡をもらいそのままの足で飲みに。

父としても先輩の話をたくさん聞いたし、息子の話を聞かれ、それを答えている自分も何か面白かった。

ついに息子の話をするこんな日が来たんだと。

子供誕生3日目

息子が生まれて3日目となる2月29日(土)。

この日も妻から送られていた息子の写真を見て笑って起きる。

また、午前中に兄から「オムツとお尻拭きとか足りてる?コロナウィルスの影響でマスクと同じように買い占めが始まったみたいだから、2ヶ月分送る」と連絡をもらい、ネットを見ると確かにそういうことが出ていた。

そして、面会開始時間の14時ちょうどに病院へ。

午前中、妻から「ようやく空きが出たとのことで今日個室に移動できそう」と連絡があり、病室に到着すると妻も息子もいなかったが、病院の方が訪れ「今日個室移動って聞いていますか?」と聞かれ、聞いている旨を伝えると、早速移動を始めましょうと。

このタイミングで妻と息子も病室に戻り、息子も一緒に初めての引越し。

ベッドなどはそのまま移動してくれ、その他の荷物などもスタッフの方がベッドに乗っけほとんど持ってくれたのだが、少し残った細かい荷物などを私がまとめた後、息子のことを指し妻に「この小さい方も引越しですね」と伝えると「こちらが一番大切です」と答え微笑んだ。

そして実際個室に移動すると、とても広く他の方もいないので、ここから本当に楽になった。

これまでは大部屋ということもあり、ヒソヒソと話していたが、そういったことも気にせず話せるようになった。

昨日と同じようにミルクをあげ、その後ウンチをしたとのことで、妻に手取り足取り教えてもらいながら初めてのオムツ交換を。

大人のウンチを想像していたが、マスタードみたいなウンチだった。

また、妻に「全然臭くないでしょ?」と言われ気づいたが、本当に臭くなった。

付けていたオムツを外した後、お尻拭きというものでお尻を拭くよう言われ拭く。

やられたい放題の息子が可愛かったし、いつかもし息子が反抗期になったら、「お前のお尻の穴まで綺麗にした俺によく反抗できるな」と言おうかなと考えながら、少し強めに拭いてしまったようで、妻に「少し強いかな」と言われ、ふと気づくと少し赤くなっていて、若干申し訳ない気持ちになる。

その後、妻のご両親が到着。

この日は個室だったので、ようやくゆっくり見て頂けた。

子供誕生から4日目

子供誕生から4日目となる3月1日(日)。

この日も面会開始時間の14時に病院へ。

たった数時間しか経っていないのに、また顔が変わり、更に可愛くなった気がした。

そして、この日ようやく名前を正式決定。

名前自体は早い段階で二人でFIXしていたのだが、漢字だけは完全にFIXできてはおらず、この日まで私の方でも再度色々と確認するが、これ以上字画が最強な漢字はないことを認識し、自分の中でも調べ切った感が出てようやく納得した。

子供誕生から5日目

子供誕生から5日目となる3月2日(月)。

仕事終わり、病院の最寄り駅に着いて病院に向かう最中から笑っている自分に気づく。

今日も息子は元気かな?と、ふと考えた瞬間だった。

マスクを付けていて良かったと思った。

また、オムツ交換に少し慣れてきた気がする。

両親との初対面 退院 初めて外の世界へ

息子誕生から6日目となる3月3日(火)。

この日、同居家族ではないが、退院日ということで、ようやく自分の両親が面会に。

妻の体調を心配し「すぐに帰るわ」と言っていたが「飽きないわ〜」と言って1時間以上いた(笑)

母にも父にも抱っこしてもらい、自分的にも凄く嬉しかった。

自分の産まれた時の話などもしてくれ、初めて聞く話もあったし、父親も意外と色々覚えていたことにビックリした。

そして退院へ。

妻が事前に買っていた洋服を着せ

出産後 退院時

看護師さん達に御礼を言い、三人の写真を撮ってもらってから初めて外の世界に。

3階からエレベーターで1階に降りた瞬間、おばあちゃんに「まー産まれたばかり?可愛いね」と声をかけられる。

その後も出口まで赤ちゃんに気づいた人達が笑顔になり、それを見て赤ちゃんって本当凄いなと思った。

そして、妻に抱きかかえられたまま病院の外へ。

初めて外に出る日が快晴で春を感じるちょうど良い気候で良かった。

本人は眠っていたが、妻に抱えられ病院の出口を出る瞬間を・その姿を、動画でずっと撮った。

その後、この日から里帰りのため目の前のタクシーに乗り、病院からタクシーで3分ほどの妻のご実家に。

運転手さんに「赤ちゃんがいるんで宜しくお願いします」と言ったが、本心では「絶対急ブレーキ踏むなよ」と強めに言いたかった(笑)

妻のご実家に着いてからは、猫ちゃんは大きな声で泣くその物体を避けたが、この日まで抱っこは我慢されていたお母さん・お父さん・お兄ちゃんの順で抱っこもしてもらい、お母さんは泣かれていたし、お父さんお兄ちゃんもとても嬉しそうな表情をしてくれていた。

そして、そのまま息子をベッドに寝かせた状態で私も混ぜて頂き夕食に。

妻がずっと我慢していた生物である豪華なお寿司が用意されていた。

妻の食べっぷりを見ているだけで笑えた。

ずっと我慢していた分か、本当に美味しそうに食べていた。

何より、5人での夕食の横に赤ちゃんがいて、5人でその赤ちゃんの話をして笑う。

何とも言えない時間だった。

お兄さんは時より息子を心配そうに見に行ってくれたり、お母さんは何度も「良かったね」と言い、妻が赤ちゃんの時の話などもたくさんしてくれた。

お父さんは「今日はどんどん飲みなさい」と言って注いでくれ、自分自身の子育てなどについても色々お話してくれた。

昔「父親が娘の結婚相手を本当に許す・認める瞬間は孫ができた時」という言葉を聞いた。

その言葉が凄くインパクトがあり、ずっと頭に入れてきたのだが、その言葉を思い出した。

お父さんは本当に優しい方で、初めて出会った日からいつも気を使って頂き、気さくに話かけてくれた。

なので許す許さないや・認められていないどころか、本当に良くして頂いてきたが、初めて新米ながら同じ父になり、子供の話をお父さんとお酒を飲みながらできたことがとても嬉しかったし、私が「同性の男の子でもこんな可愛いと思うなら女の子だったらどうなっちゃうのかと思いました」と言った時に「そうでしょ」と言いながらお父さんが大きく頷いた瞬間が印象的だった。

出産前の2月上旬、里帰りさせて頂きご迷惑をおかけするので、二人が行きつけのお店に招待しご一緒させて頂いた際も本当に楽しい時間を過ごせたのだが、無事産まれてきたことで、この日はプラスほっとした感じもあり、ゆっくりとした時間を過ごせた。

これから私の両親含め、こういう時間を1秒でも多く過ごしていきたいなと思ったし、今日の皆の笑顔の大きな要因である息子にも感謝した。

君のおかげで楽しみが増えまくりだよ。