新宿の末広亭と浅草演芸ホールへ初落語に行ってきました

末広亭に行ってきました

先日、以前新宿三丁目で飲んだ時にたまたま発見し、それ以来気になっていた【末広亭(すえひろてい)】に行ってきました。

1945年の第二次世界大戦で一度焼失してしまったそうですが、1946年に再建されたこの建物自体が、2011年に新宿区の地域文化財に第一号として指定されているそうです(トイレなどは改修されていました)。

末広亭

【末広亭 基本情報】
アクセス:新宿三丁目駅(C4出口)から徒歩1分
住所:東京都新宿区新宿3-6-12

開場は11時40分で、昼の部は12時〜16時30分・夜の部は17時〜21時。

毎月10日ごとに出演者・演目が入れ替わるそうで、1日〜10日を上席(かみせき)、11日〜20日を中席(なかせき)、21日〜30日を下席(しもせき)と言うそうです。
※ちなみに私が行ったのは下席

窓口では当日入場券も販売していて、価格は3,500円でした(一般3,000円・シニア(65歳以上)2,700円・学生2,500円・小学生2,200円)。

再入場は不可とのことでしたが、基本的には一枚のチケットで昼席・夜席入れ替えなしで、最後まで観ることが可能(特別興行は除く)とのことです。

そして驚いたのが飲食可とのこと(但しお酒の持ち込み及び酒気を帯びている方の入場はNG)。

入ってみると、実際多くの方が飲み物はもちろん、ポテトチップスなどを食べながら観覧していました。

入口を入ってすぐ右横には売店も。

夏ということもあり、アイスクリームを買っている人が多かったですが、他にも末広亭オリジナルグッズや食べ物・飲み物が販売されていました。

私は行く前から決めていた末広亭の名前が入った手拭いを買いました(700円)。

末広亭 手拭い

入口入って左側には喫煙室もありました。

ただこの喫煙室、扉が開く度に観客席に煙が流れていましたが・・・

そして、末広亭は全席自由席とのことでしたが、私は開場後に入場したこともあってか、係の方に舞台両側にある畳敷きの席に案内されました。

この席は桟敷席と呼ばれるそうで、東京都内で畳敷きの桟敷席があるのは末広亭のみとのこと。

靴を脱いで畳の上で見ることができ、中心に向かって角度もついているため観にくいこともなく、とても良い席でした。

また、入った当初は1階席のみの解放でしたが、見始めてから30分ほど経つと(13時頃)1階席は満席になり始め、2階席が解放されました。

初落語

肝心の初落語ですが、想像以上に面白く驚きました。

生演奏をバックに出てくる芸人さんも様々で、紙切りを披露する芸人さん、ダジャレを多用する落語家さん、コマ回しを披露する芸人さん、女性落語家さん、二人で出てきて漫才をする芸人さんなど、多種多様の芸人さんが、15分の持ち時間の中で、観客を笑顔にしていました。

特に登場から掴みまではさすがプロだなと感じました。

一つ実際の例を挙げると、70代ぐらいに見える落語家さんが出てきて第一声「91になりまして」と言い、観客がその年齢に驚いた声を上げた後、素晴らしい間で「ウエスト」が。

おじいちゃんおばあちゃん大爆笑でした(笑)

プレゼンの時などもそうですが、最初に自分の空気感に持っていくってとても大切ですよね。

ということで初めての落語でしたが、本当に面白く、東京都内の落語定席の中で唯一という木造の建物内にいるだけで歴史を感じることができ、その中で伝統芸能を目にすることができるという、とても貴重な体験ができました。

また、観客の多くも本当に落語家が好きな人が来ているんだなーと感じるような空気感や、やり取り、笑いがあり、そこにいるだけで終始微笑んでいられるような空間でした。

以前ある落語家さんが、「新作の落語を考えることも大事かもしれないが、私は同じ話を毎日することで初めて自分の落語になると思う。だから若い落語家には、まず一つの話をとことん話せと言いたい」とおっしゃっていましたが、その理由が初見でもなんとなく分かり、ぜひ今度は、山崎邦正さんの落語を聞きに行きたいなと思いました。

※末広亭公式ホームページは【こちら

※追記 浅草演芸ホールにも行きました

その後、浅草演芸ホールにも行きましたので簡単に写真のみ。

浅草演芸ホール

個人的には末広亭の方が内容的には面白かったですが、帰りはホッピー通りにも寄れて楽しかったです。

浅草演芸ホールではこちらの手拭いを。

浅草演芸ホール手拭い