会社を興す前に知っておくべき最低限のWeb基礎知識

最低限のWeb制作・SNSなどのWebマーケティング知識

今回はこれから会社を興そうとされている方や、創業間もない起業家の方などによく質問されることを、簡単にまとめたいなと思います。

「Web周りは知り合いに頼む予定」という方なども、起業する上で最低限知っておいて損ではない内容でもありますので、ご興味のある方は最後まで読んでみて下さい。

ざっくりですが、相場の費用感などもご紹介します。

そもそもWebマーケティングとは?

そもそもマーケティングとは、言葉を分解すると
Market=市場・顧客
ing=変化
=顧客の変化に対応し続けることだと分かります。

そこにWebが付くということは=「顧客の変化にWebを使って対応し続けること」ということになります。
※Web広告はWebマーケティングの手法の一つ

そして、消費者の購買プロセスと言えば、インターネットが普及する以前は1920年代に提唱され始めたAIDMA(アイドマ)の法則が一番有名だったと思いますが、2005年頃からはAISAS(アイサス)と呼ばれ下記法則が一番有名ではないでしょうか。

【AISASとは】
Attention
→注意を向ける

Interest
→興味を持つ

Search
→検索する

Action
→購入する・申し込む

Shere
→買い物体験をシェアする

という流れの、消費者が商品を購入するまでに企業が行う取り組みや働きかけのことを言います。

そして、日本国内でのインターネット普及率ですが、2013年に初めて80%を超えてからは近年横ばいの状態が続いていますが、総人口の80%がインターネットを使用し、何らかの情報を得て、インターネット上で商品を購入する人も今や当たり前の時代になりました。

そういった中でWebマーケティングというのは、企業として現代欠かせないモノになっているのではないでしょうか。

Webマーケティングの種類

次にWebマーケティングの主な種類ですが、下記4つに分類されます。

①Web広告関連→動画広告・モバイル広告・ディスプレイ広告など

②自社Webサイト→インターネット検索上位を狙ったSEOや自社サイト解析など

③CRM→マーケティングオートメーション(会員登録させメルマガ配信など)など

④SNS

ではどうやって始めるのか?

ではWebマーケティングをどうやって始めるのか?

まずは
①目的を決めます。
→Webを使って何をしたいのか?それによって後述する箱も変わってきます。
(例)Webで月5件の問い合わせを獲得する

次に
②計画を練る。
→何をどうするか?を決める
(例)AとBとCの案から、まずAとCだけやってみよう

最後に
③実践・運用する
→運用を開始しPDCAをまわす
(例)Cの進捗は順調だがAは設定を見直そう

Webで何ができるのか?

そもそもWebと言っても様々です。

例えばWeb業界で箱と言うと
→Webサイト(自社ホームページなど)・プラットフォーム・SNS(Twitter・Facebook・Instagram・LINEなど)などを言います。

次にその箱の届け方ですが
→SEO・MEO・Web広告などがあります。

まずは上述した中から Webサイトについてご紹介します。

Webサイトとは?

Webサイトを分かりやすく家で例えるなら、土地がサーバーで住所がドメイン、家がホームページと呼ばれるモノになります。

サーバーが月額1,000円程度〜、ドメインはドメイン名で大きく異なりますが、安いもの(人気のないモノ)は年額数百円から購入可能です。

Webサイトの作り方・メリットとデメリット

次に、自社Webサイトを制作する方法ですが、大きく分けると自社で制作するか誰かに制作してもらうの2種類になります。

①自分で作る
→現代はコード(文字の羅列)を書けなくても最低限のホームページを作ることは可能です
(例)Wix(ウィックス)・Jimdo(ジンドゥー)・ペライチなど

自分で制作するメリット:費用が安く抑えられる
自分で制作するデメリット:サーバー及びドメイン含め、ある程度自分で調べる必要がある・デザインなど制限がある

②誰かに作ってもらう
→Webサイト制作会社などに依頼する=相場としては最低でも30万〜50万ぐらい(デザイン・ページ数などにより異なる)
※弊社でもある程度決まったフォーマットでも問題なければ30万円程度でも受託しています

依頼するメリット:他の仕事にリソースを充てられる・デザインや機能など自由度が高い
依頼するデメリット:費用がかかる

Webサイト制作期間と制作後

【Web制作期間】→もちろんページ数やデザインなどにより異なりますが、通常の企業ホームページであれば制作期間は1ヶ月〜2ヶ月程度です。

【制作後のランニングコスト】→制作後もシステムアップデートや修正など、Webサイトをイジる必要性は出てきますが、そういったことを保守運用として依頼することも可能です。

【保守運用】→相場としては月々10,000円程度〜で保守運用を対応してくれます。

Web制作のポイント

(1)まず目的を明確にする
→何のためにWebサイトを制作するのか

(2)同業他社のWebサイトなどをチェックし、サイトのイメージ(デザイン)を明確にする

Web集客施策・広告運用代行

次に、上述しましたが、Webサイトを制作しただけではすぐに集客することは難しいです。

そのため、制作したWebサイトの【届け方】(どうやってターゲット顧客に知ってもらうか・見てもらうか)を考える必要性があります。

その届け方(施策)ですが、Web業界に携わったことのない方でも
・SEO(Search Engine Optimization )対策(内部対策・外部対策)
・MEO(Map engine Optomization)対策
などは、一度ぐらい耳にしたことがあるのではないでしょうか?

それ以外にも

・リスティング広告(検索表示した上位コンテンツよりも上に表示される)
・ディスプレイ広告

など、広告出稿(有料)によって、ターゲット顧客に届ける方法もあります。

この広告出稿を自社で行うことも可能ですが、0から始めるのは簡単ではありません。

そのため、広告運用代行を委託することもでき、広告出稿の費用感は大抵どの会社も広告出稿金額の20%になります(最低出稿金額あり)。
(例)100万円の広告出稿をした場合、20万円が広告運用会社へのマージンに。

ちなみに、弊社も上記20%で広告運用代行を行なっています。

主なSNS

次に、Webサイト以外の箱としての側面もあり、且つ届け方にも使える方法としてSNSをご紹介します。

【主なSNS】
LINE→国内ユーザー数8,100万(メッセージ機能・国内最多利用者・ユーザーの幅も広い・開封有無が分かる)※LINE@は300万件

Facebook→国内ユーザー数2,600万(世界最大のSNS・30代〜40代が多い・原則実名・ビジネスに向いている)

Twitter→国内ユーザー数4,500万(テキストベース・若年層が多く平均年齢は35歳・拡散力が高い)

Instagram→国内ユーザー数3,300万(画像ベース・女性比率が高い・20代が多い)

YouTube→国内ユーザー数6,200万(動画ベース・LINEに次ぐ利用者数・ユーザーの幅が広い)

SNSの場合、細かい広告設定などは簡単ではないかもしれませんが、ただの運用だけであれば、Web業界に携わっていない方々でも普段使用しているSNSなどあると思いますので、始めるのは簡単ではないでしょうか?

SNS運用代行 依頼可能範囲や相場

また、上記SNSも運用代行を依頼することも可能です。

依頼可能な作業の内容は
・記事作成
・投稿画像撮影
・投稿代行
・コメント返信
・フォロワーを増やす
・レポーティング
・定期ミーティング
・広告運用

などになり、依頼範囲によって費用感は変わってきます。

数万円から広告運用まで依頼すると、数十万円規模になっていきます。

弊社では
・記事作成
・レポーティング
・定期ミーティング
・広告運用
などのご依頼を頂くことが多いです。

プラットフォーム

「箱」の最後はプラットフォームです。

プラットフォームについては当記事では主なプラットフォームのみ簡単にご紹介します。

【主なプラットフォーム】
Amazon→年間流通総額1.8兆円・出店数約30万店舗(推計)・初期費用は無料・月額出店料は様々(大口・小口・成約料など)

楽天→年間流通総額3.4兆円・出店数約4.5万店舗・初期費用60,000円・月額出店料4プラン

Yahoo→年間流通総額1.2兆円・出店数約51.4万店舗・初期費用は無料・月額出店料は無料

その他、飲食であればホットペーパーや食べログ、旅行関連であればじゃらんなどがあります。

ホームページ(自社Webサイト)・SNS・プラットフォームそれぞれのメリット及びデメリット

【それぞれのメリット】

Webサイトのメリット→集客ができると安定性利益率が高くなる・自社でイニシアチブを握れる・カスタマイズ性が高い

SNSのメリット→基本的に無料・簡単にすぐ始められる

プラットフォームのメリット→ある程度プラットフォーム側が集客してくれる

【それぞれのデメリット】

Webサイトのデメリット→集客の難易度が高い

SNSのデメリット→運用に工数が掛かる・炎上のリスク

プラットフォームのデメリット→プラットフォーム側に依存してしまう

最後に

Web業界は日々変化していきます。

また、会社を興したばかりの頃からいきなり上記全てを始めることは難しいでしょうし、業種によってまず使うべきWebサービスは異なるでしょう。

例えば店舗であれば、Webサイトを制作するより、Googleマイビジネスに登録することなどを優先した方が良いこともあります。

10代を狙いたい業種であれば上ではご紹介しませんでしたが、TikTok(月間ユーザー数950万人)というサービスも今10代に人気です。

上述しましたが、まず自社の目的・今後の方向性などをしっかりと明確にし、その目的を達成するために、上手くWebを使って頂ければと思います。

最後になりますが、ちょうどWebマーケティングで困っているという方や、そもそもどうして良いかも分からないという方は、弊社にお問い合わせ頂いても対応させて頂きます(SNSの運用代行なども可)。

お気軽にご連絡下さい。

お問い合わせは当記事コメントや【お問い合わせフォーム】より。

以上、起業前に知っておくべき最低限のWeb知識でした。