思わぬ事態の時にこそ
2010年2月23日。
さっきまで、お客さんからの突然の変更に戸惑っていた。
契約書も交わし全ての準備が整っていた案件で、明日最終の打ち合わせだったのだが、全てを一度白紙にするかもしれない状況だった。
私だけでなく、多くの協力会社にも急遽対応してもらう可能性があると連絡した。
すると「何時になっても対応策が決まったら連絡下さい」と言ってくれた。
だが今、再度お客さんと話し、無事予定通りになり、ほっとした。
私は基本的に平日(金曜を除いて)はお酒を飲まないのだが、今日は少し飲みたい気分だ。
どんなに自分が完璧に仕事をしたと思っていても、思わぬ事態が起こることはある。
今までのお客さんには評価されたことが、評価されないこともある。
だがそれを乗り越えた時、新たな自信や達成感を感じる。
仕事の幅が広がる。
クレームはチャンスをくれているということ
クレーム等もそうだ。
社会人になったばかりの頃は正直クレームは嫌だった。
だが時間と共に、クレームの大切さに気づいた。
それは今働いている会社のお客さんを見て、クレーム等を言うお客さんより、クレーム等を言わず、ただ離れていくお客さんの方が多いということに気づいた時だった。
その時思ったことは、文句を言うということも面倒なことだということと、文句を言うということはお客さん自身のためかもしれないが、改善して欲しいということであって、理由はどうあれチャンスをくれているということだ。
何も言わず離れていったお客さんの離れた理由を知ることは難しい。
「ありがとうを言ってもらった時に喜びを感じる」という言葉を聞くが、確かに「ありがとう」を言ってもらうことは大切だと思うが、普通のビジネスをしていれば「ありがとうございました」と言われないことの方が少ないのではないか。
確かに理不尽なクレームもあるだろうが、自社の社員と向き合うように助言してくれる人がいるのも事実で、そんな人が少ないことも事実だ。
それは年をとればとるほど少なくなると思う。
そんな声を大事にしない手はない。
そしてそんなお客さんを。
有難いことに、私にもそんなお客さんはいる。
確かに文句を言うことが挨拶みたいな人もいるが、新入社員の頃にお会いした多くの経営者の方達に可愛がって頂いた。
新入社員の研修中の時、上司の一人が長期入院した。
その上司のお客さんを振り分ける時、誰もが嫌がる会社があった。
通常研修中に担当になることはないため、あまり深くは考えず、早く一人立ちしたかったという理由と、楽しそうという理由で担当になると手を挙げた。
後から聞いた話だが、最初の頃わざと文句ばっかり言っていたらしいが、今では私の大切なお客さんになった。
また、ある経営者の方には先日久しぶりに会った時「会社員に見えない所が好きだったのに、ちょっと会社員ぽくなっちゃたんじゃない?」と言われた。
いつまでもそんなことを言ってくれるお客さんがいれば、迷うことなく、突き進める気がする。
もちろん一番大事なことは、完璧に仕事をし、文句のつけようがないことだが。