息子が2歳に
先日、息子が2歳になった。
誕生日当日は私の実家で祖母の手作りケーキを食べ、以降も色んな場所で祝ってもらえ、故に毎日・毎週のようにケーキを食べたことで、すっかりケーキの美味しさを覚えたようで、ケーキのない日は自ら「ケーキ」と要求するように。
そんな2歳になった息子との日々を、自分自身と、大人になったらこの日々を全く覚えていないであろう息子のために残そうと思う。
成長の速度に日々驚かされる
今1歳の頃の写真や動画を見ると、たった1年だがこんな時もあったなと驚く。
例えば、ちょっと前までは歩くのがやっとだった気がするが、今ではよく走る。
そのスピードは早く、1歳7ヶ月の時は徒競走で1位になった。
しかし、未だに二人で歩く時は抱っこ抱っこだ。
同じ年の子達は自分で歩く姿に不安を覚えたこともあったが、妻と「抱っこの時期なんて短いだろうから」と、今はどんなに他の荷物を持っていても、基本的に彼の要求に応えるようにしている。
そして、色んなことに興味を持ち始めた。
まずはブーブ(車)、特に働く車だ。
本は「エリックカールさんの「できるかな?あたまからつまさきまで」」なども大好きだが、「はたらく自動車ずかん」「サイレンカーずかん」「のりものいっぱい」などの車系も大好きで、背表紙に載ってる車を本編の中で探すルーティンを毎日のように繰り返し、見つける速度も日々早くなり、今では音速だ。
そして実際の車では、救急車や消防車、パトカー、ゴミ収集車、工事関係の車両などが大好き。
歩いて15分程度の場所にある近所の消防署には、もう何度行ったことだろう。
ただ、せっかく行ったのに消防車はいても救急車がいないと、「救急車いない」と残念がり、いくら消防車を指しても、空の救急車スペースを悲しそうに見つめるので、いつも救急車もいるかドキドキしながら消防署に向かっている(笑)
あと恐竜も好きだ。
クリスマスにはこの恐竜の仕掛け絵本をプレゼントした。
>本書は名匠、ロバート・サブダと、マシュー・ラインハートの手になる35体のポップ・アップの恐竜と50種以上の最新の恐竜情報を盛り込んだ、初の立体恐竜百科です。ポップ・アップの粋を尽くした驚異の造形―恐竜の再現が、太古の世界を織りなす本書は、多くのサブダファンに新たな驚きを呼び起こすことでしょう。
プレゼントと言えば、誰から貰ったかもはっきり理解するようになった。
1歳の頃も貰った直後は理解していた気がするが、今では貰ってからしばらく経っても、遊んでるオモチャに「じいちゃんばあちゃん」と言ったりし、初めての時はかなり驚いたことを覚えている。
驚いたことと言えば他にも、1歳10ヶ月の頃、私が駅から家までの道を歩いていたら「パパー」という大きな声が。
声の方を見ると、息子が30mぐらい先から走って抱きついてきた。
たまたま歩いていた私を、30mぐらい距離もあったのに気づいたことに驚いた。
また、1歳9ヶ月の頃には、「パパ起きて」が言えるようになって起こしてくれるようになったが、起きた後も「パパ起きて」を言い続け、「思いっきり起きてるよ」を20回ぐらい返す朝のルーティンが1週間ぐらい続き、そのおかげでいつも笑って起きれるようになった。
笑ってしまうで思い出すことも数えきれないが、息子は「来て」ではなく「おいで」と言うのだが、そのため自分が来て欲しいのに毎回「パパおいで」に笑ってしまう(笑)
また私は昔、仲間達と海に向かった道中、目的地手前で海が見えてきてテンションが上がり飛び込んだのだが、そこが思ったより浅く、乳首付近を貝で深く切ってしまい今でも傷痕が残っているのだが、毎日お風呂で息子がそこを触り、「痛い痛い」と撫でてくれて、毎回ほっこりした気持ちになり、あの時海に飛び込んで良かったとさえ思わせてくれる。
ほっこりで言えば、自分が寝ようとする時の息子の寝相や寝顔にも、いつもほっこりさせてもらっている。
たまになぜか私の布団で寝ている時は、ほっこりを通り越し笑ってしまう。
また数も数えられるようになったが、お風呂を出る前、肩まで浸かって一緒に1〜10を数えるのだが、1と2と10以外は微妙に惜しい気がするのも笑ってしまう。
惜しいで言えば、あと一言の言葉は多い。
【息子があと一言の言葉】
・アンパンマン→パンパンマン
・郵便車→びんびんしゃ
・ゴミ収集車→ちゅうちゅうしゃ
・ミッキー→キキー
・先生→ちぇんちぇい
それでも、一生懸命に喋る姿や何かを必死で伝えようとする姿にいつも笑顔をもらっているし、なぜかドライヤーだけはいつまで経っても「ビンビンボンボン」と言うが、それ以外の言葉を覚えるスピードに日々驚かされる。
そして、食べるご飯の量にもいつも驚かされる。
私としてはもうご馳走様かなと思う量を食べた後でも、まだ食べたりすることも多く、体的にも着実に成長し、2,988gで生まれた息子が、2歳時点で10.3kgになった。
何より、家族3人で息子が手を合わせながら「パッチン マー(パッチンいただきますの意味)」という大きな声で食べ始める食事は本当に楽しいし、最近は基本的にほぼ自分でスプーンやフォークを使って食べようとするようにもなり、そんな時にも成長を感じる。
そんな食事の時間は、いつも良い時間だなと実感する。
良い時間で言えば、先日デパートで息子が私と妻の間に入り双方の手を握り、とても嬉しそうに笑った。
その表情と家族3人で手を繋ぐその光景に、私と妻も笑った。
また、二人きりで息子と手を繋ぐ時間も大好きだ。
抱っこはもちろん、手を繋いで歩く時間もそんなに長く続く時間ではないだろうから、今から日々噛み締めている。
父親としての成長は?
父としては何か変わっただろうか?
息子から「パパ」と呼ばれることには慣れたが、自分自身に問いかけてみると、何も思い浮かばない。
ただ、成長と言えることはないが、細かい変化はあったと思う。
息子と歩いている時はもちろんだが、一人でもどんなに車がいなくても必ず横断歩道を渡るようになったり、街中などで同い年ぐらいの子供を見ると笑顔になるようになった。
上述したが、息子に起こしてもらうようになってから、毎朝笑顔で起きれるようにもなった。
他では、街中でゴミ収集車や救急車、パトカーなどを見つけて喜ぶようになったのも、間違い無く息子の影響だ。
今では息子といない時に見つけると残念な気持ちにさえなる。
また、先日家族で外食の帰りに息子を抱っこし歩いている時に、私がパトカーを見つけたので、息子に教えるためにパトカーを指差すと、パトカーが赤色灯を一瞬光らせてくれ、息子に手を振ってくれた。
とても有り難かったし、いつもお巡りさん達はこういう対応をして下さり、感謝しかない。
一度環八を車で走っている時、横に白バイが5台並んだことがあり、息子が喜ぶと思い窓を開けたのだが、しばらくしていきなり大声で「バイクーーーーーーー」と叫び、白バイ隊員さんを驚かせてしまったこともあったが、謝る私に「全然大丈夫ですよ」と笑顔で返して下さり、5人全員が息子に手を振ってくれ、息子も喜んでいた。
そして、お巡りさんだけでなく、ただ息子と歩いているだけで声をかけて下さる方もいる。
先日息子と散歩をしていた時、見知らぬおじいちゃんが「良い笑顔だな」と声をかけて下さった。
息子は一瞬隠れたが、その後喜び、私はそれ以上に喜んだ。
親である私達だけでなく、互いの両親や親戚・内村を始め、多くの人達の優しさに触れ、息子が成長できていることに感謝しかない。
冒頭にも書いたが、将来息子は2歳のこの頃を全く覚えていないであろうが、色んな人から貰う優しさが、今後の息子を築く何かにはなっているのではないかと、願ってやまない。