初節句と初めての予防接種

初節句

2020年5月5日、初節句。

子供が男の子ということで、妻のご両親が立派な兜などを揃えてくれた。

個人的には自分自身や妻のお兄さんの兜や甲冑で問題ないのでは思ったが、妻のお母さんに兜や甲冑は『その家に1個のモノ』『厄を引き受けてくれる』からと言われ、わざわざ京都まで買いに行ってくれようとしたらしいが、コロナの影響で外出自粛要請が出ていたため踏み止まったと聞いた時は、ある意味外出自粛要請が出ていて良かったと思った。

そして、息子本人はもちろんよく分かっていなかったが、初節句の目的である『無事に健やかに成長するよう』妻と二人で願った。

初めての予防接種 ロタウィルスとは

そして2020年5月8日、初めての予防接種に。

事前に新型コロナウィルスの影響で予防接種ってどうなるんだろう?と調べたが、『予防接種は延期しないで下さい』という記事ばかりヒットし、この状況でも予防接種は行った方が良いということを知る。

そして予防接種からは、妊娠してからの通院や出産・一ヶ月検診まで診てもらった大学病院ではなくなり、郵送されてきた資料の中の病院から自分達で選ぶということで、全ての病院の口コミなどを調べ、その中から評判も良く、歩いて1分ほどの近所だった病院に決めた。

事前に予約の連絡を入れると『別途自費が発生しますが任意のロタテックはどうしますか?』と聞かれロタテックというものを調べる。

【ロタウィルスとは】

ロタウイルスは急性胃腸炎を引き起こす原因となるウイルスで、主に乳幼児が感染しやすく、2~5月に流行のピークを迎えます。ロタウイルス感染による症状(高熱・嘔吐、強い下痢)は、特に生後4〜23ヶ月の乳児にとって、重度の脱水症となってしまう原因になっていて、重度の脱水症は、腎前性腎不全、高尿酸血症や腎後性腎不全などを引き起こす場合もあります。5歳以下の乳幼児は感染確率100%。乳幼児のころにロタウイルスワクチンを接種することで、本来の1回目の感染時には軽い症状で済ませ、重篤化によるロタウイルス脳症や入院治療をほぼ避けられるようにしているのです。

色々と調べてみると接種率は45%ということで、接種しない人の方が多いようだが、100%の感染率と重症化を防げるということで、ウチはお金はかかっても息子にとっての最善を考え申し込むことに。

副作用についても記述があったが、2020年10月からは無料で定期接種化されることも知り、定期接種化されるということは重要な接種なんだろうと思った点も大きかった。
ロタウイルスワクチンの定期接種化について

病院へ

ということでいざ病院に。

コロナのこともあり、予約が1件も入っていないという時間に予約し、息子は私が抱っこ紐で抱っこをし受付が終わるまで外で待機をし、妻がまずは受付に。

息子はその間、これから予防注射とは知る由もなく、呑気に外の景色を眺めていた。

その後すぐに待合室に通され、息子の服を脱がすよう言われる。

そして診察室に。

開口一番に先生が「え、2ヶ月でもう首座ってるの?」と驚かれ「2ヶ月なのに凄いしっかりしてるね」と言われる。

当の本人は、先生の話や問診を時に笑みを浮かべながら見つめていた。

が、いざ注射になり、看護師さんに腕を掴まれると怪訝な顔に。

初めての予防接種はいきなり注射4本(種類は・ヒブ・プレベナー・B型肝炎・4種混合)とのことで、順次ドンドンと注射されていく。

息子は確か1本目を打つ前からすでに泣いていたと思うが、こっちまで泣きそうに。

心の中で「頑張れ」と息子にエールを送る。

そしてようやく4本もの注射が終わったと思ったら、最後に予約の際に電話で聞かれ申し込んだロタテックの内服が。

完全に泣いてしまっている息子を妻が一旦落ち着かせ、口から流し込む。

少し吐いてしまったようだったが、何とか全ての接種を終え、診察室を出てからは妻と二人で息子を称えた。

そして病院を出た後、疲れ切ってはいたが「僕頑張ったでしょ」という表情をしていた。

その顔が何とも言えず妻と笑いながら写真を撮った。

親としては予防接種は必要だと思うが、生まれて2ヶ月の息子にとってはそんなこと知ったこっちゃなく、ただただ痛かっただけだと思うし、もし息子が大きかったら「よく頑張ったね、ご褒美にお菓子でも買って帰ろうか」と言ってしまいたい気分で、そういう親の気持ちが分かった。

帰宅後 副作用

そして帰宅後、妻が「副作用(発熱)が出ないか注視しなきゃ」と言い、そこからの方が私達夫婦二人にとっては緊張感のある時間だった。

自分自身だったら副作用の可能性なんて言われても何とも思わないのに、息子のことになると過剰に心配になり、寝ている息子を何度も見に行った。

が、おかげさまでその日の夜も翌日も発熱することはなく、息子は終始ご機嫌だった。

この日病院で、今後の予防接種スケジュールを伝えられた。

息子にとってはまだまだ長い日々が続きそうだが(笑)、上述した初節句の目的『無事に健やかに成長するよう』、親子共々予防接種を頑張っていこう。