1990年代を代表するスニーカー「エアズームフライト95」とは

※この1年でのSNKRSで購入&落選したナイキスニーカーまとめは【こちら】

AIR ZOOM FLIGHT95という名前ですが、日本国内で初めて販売されたのは1996年1月(税別定価14,000円)で、1stカラー(オリジナルカラー)のホワイト/ブラック/メタリックシルバーがまずは発売され、同年2月にホワイト/ネイビー、さらにホワイト/ブラック/ブルーが発売され、その後発売されたホワイト/レッドは更に爆発的人気を誇り、ハイテクスニーカーブームの一翼を担いました。

NBAでは、歴代屈指のポイントカードと呼ばれる「ジェイソン・キッド」や、キラークロスオーバーの異名をとり、バスケットボール殿堂入りも果たしている「ティム・ハーダウェイ」、白人として初めてダンクコンテストを制した「ブレント・バリー」など、多くの名プレーヤーの足元を飾っています。

機能はミッドソールには軽やかなファイロン素材、フォアとヒール部分に薄型で高反発なズームエアを搭載し、当時は軽量モデルとして売り出され、目玉のようにくり抜かれた斬新なミッドソールのデザインは、強烈なインパクトを与えました。

エズズームフライト95 復刻の歴史

エアズームフライト95のオリジナルカラーである通称「ブラックメタリック」は、これまでも2008年・2015年に復刻があり、今回が7年ぶり3回目の復刻です。

商品名：ナイキエアズームフライト95
定価：￥19,250(税込)
カラー：ブラック/メタリックシルバー/ホワイト
発売日：2022年5月6日(金)

私とエアズームフライト95

私とエアズームフライト95の出会いは、国内で発売された1996年の中学2年になったばかりの春、上野のアメ横でした。

確かハイテクスニーカーブームが本格的に始まるちょっと前だった当時、一般的にはエアマックス95が一番注目を集めていたと思いますが、私は当時出版されていた「BOON」という雑誌で見たエアズームフライト95に一目惚れし、エアズームフライト95のみを1点狙いでした。

そのずっと探していたエアズームフライト95を、アメ横で見つけた時の感動は今でも覚えていて、足のサイズが日々大きくなっていた成長期のその日時点で、自分のベストサイズより若干小さいサイズしか在庫はありませんでしたが、即購入しました。

その時はまだ価格も高騰していなく、普通に定価の14,000円で買うことができたのも理由の一つです。

家に帰ってからも嬉しくて、部屋の中でも履いたりしたエアズームフライト95ですが、そのエアズームフライト95との生活は長くは続きませんでした。

エアズームフライト95との別れ・20年ぶりの再会

当時まだ盗まれるみたいな話もなく、当たり前のように毎日学校にも履いて行っていたのですが、ある日下校しようと下駄箱を見ると、私のエアズームフライト95が無く、最初盗まれたなんて全く思わず、他の下駄箱を普通に探していました。

その後に他の学年だがにもナイキのスニーカーを盗られた人がいるという話を聞くまで。

ようやく盗まれたことを理解した後、何を履いて帰ったかは全く覚えていません。

本当に本当にショックでした。

その後、海外出張が多かった父親がいつも定価で買ってきてくれたこともあり、価格が高騰し続けるハイテクスニーカーブーム中でも、後継となるエアズームフライト96やエアジョーダン11なども買いましたし、その後から今でもナイキのスニーカーは好きでよく買いますが、エアズームフライト95だけはずっと大好きな気持ちはありつつ、もう一度買う気にはなれませんでした。

そんな想いを抱きながら月日が流れた数年前、吉祥寺で仲間達と待ち合わせ前に、仲間の1人がたまたま寄った【吉祥寺スキット】で「ズームフライト95あるよ」と連絡をくれ、急遽私もスキットに合流し、中古ではありましたが数十年ぶりに現物を手にした時に、心から「やっぱこいつ最高だな」「もう一度同じ色の新品が欲しいな」と想いました。

ということで、私にとってエアズームフライト95は、ナイキスニーカーの中での初恋的存在です。