※運営していたフットサル連盟公認メディア終了に伴いこちらに転載しました。そのメディアで一番人気だった行ってきたシリーズの中の1記事(2016年7月18日公開)です。
フットサルコートのホームページに写真を無断転載されたから三浦半島に行ってきた
※返信文を追記し、一部内容を変更しました
【こちら】の記事を書いて以来、当サイト内【行ってきたシリーズ】と私は距離を置いていますが遠ざかっていますが、最近年齢を聞かれると眉間に富士山ができる現担当に『LINE@に行ってきたシリーズの新記事更新希望が3件届いています。もう1年更新していないし、7月中の時間がある時に更新お願いします』と凄まれ言われたので内心「3件って少ないだろう」と思ったのですが久々書きます。
と言っても何を書こうか決まらず1週間ほど経過した先日、『最近女子フットサルの写真撮影や公開方法などが問題になっている』からの『そもそもフットサル業界では写真の無断転載が日常茶飯事。個人で撮影された方の写真もあっちっこちで無断転載され困っていると聞く。でも狭い世界だから特に問題になることはないけど』という話が出たので、センテンススプリング週刊文春にスッパ抜かれる前に、FutVisionがスクープしなければと決心しました。
具体的には【実際に写真を無断転載している人に、その理由を聞いてみる】です。
まず、多くの方がご存知だと思いますが、写真というのは文章と違い基本的に引用が認められておらず、許可や購入している場合を除き、それ以外は無断転載となります。
そんな無断転載には損害賠償などの請求権も認められていて、すでに無断使用者に対して使用料や謝罪文掲載などを含む勝訴判決も出ています。
それでも現代、インターネットの普及などによって、多くの写真が無断使用・転載されているのが現状だと思いますが、そんなインターネットによってその違反者が分かることも可能です。
ということで、早速FutVisionの写真で調べてみました。
昔はサイト内の記事を全文コピペされてたりしましたが、写真はそれ以上ですね。
そして、その多くが個人使用のようでしたが、その中で法人として転載元も明示せず無断転載しているのを見つけました。
もちろん、世間一般的には個人だからOK・法人はNGみたいなことではないでしょうが、今回FutVisionは無断転載の数自体を調べるつもりはなかったので、今回は一番最初に見つけたこの会社に絞って追いかけることにしました。
それは神奈川県にある某フットサルコートのホームページでした。
法人の自社ホームページに堂々と使用している写真が無断転載ってあまり聞いたことがありませんが、これが上述されていたフットサル界あるあるなのかと思い、ちょっと驚きました。
弊社もホームページ制作を行っているため、ホームページ制作会社がそんなことをするとは考えにくいので、きっと自社でホームページ制作したのかなーなどと考えながらも、どのみち悪質過ぎるってことで、まずは当サイト運営担当者から問い合わせさせてみました。
写真の無断転載に悩んでいるフットサル関係者の参考になればと思い、一連のやり取りなどを公開します。
フットサルコートのホームページに写真を無断転載されたので、まずは問い合わせしてみた
冒頭でも記載しましたが、ここ数年『写真の無断転載には損害賠償請求を』と言われるようになり、実際に裁判でも使用料などが認められていますが、FutVisionはお金を請求したいわけでも写真を即刻削除してほしいわけでもなく、なぜ堂々と無断転載しているのかを知ることが目的です。
そのため、その部分を記載した柔らかいメールを送るよう指示しました。
実際に担当者が送付した文章の一部がこちら↓
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株式会社◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
ご担当者様
この度、貴社ウェブサイト(当該相手方ホームページURLを記載)に、弊社が撮影し著作権を有する写真(どの写真かを明示)が無断で転載されていることを確認いたしました。
転載元は弊社運営サイト内のこちら→(当該該当ページなどを記載)になります。
これは著作権法に違反しています。
つきましては、まず ・無断転載した理由及び転載元さえ明示していない理由を、◯月◯日(◯)◯時までに回答して下さい。
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本当はもっとラップ調緩い感じで送るように言ったのですが、送付してくれたのが真面目人間だったので、少し固い文章にはなってしまいましたが、それ以外に担当者名などを記載し、上記内容を送付後、期日まで返信を待ちました。
もし削除や使用料を請求したい方は
該当写真の掲載を即刻中止してください。
また、ご使用になった料金をお支払いいただきたいと存じます。
なども記載し、請求金額を提示すれば良いと後述する方が書いていました。
問い合わせ前までにやっておくべきことと、返信内容
まず、問い合わせメールを送付するまでに無断転載された側が最低限やっておくべきこと(FutVisionがやったこと)を共有します。
■問い合わせをする前に最低限するべきこと→当該無断転載された箇所のキャプチャー写真を撮る
下記が無断転載された状態の写真(二段目右側のFリーグ試合会場写真)※削除しました
転載された写真やその会社のホームページが分かるように、その状態をキャプチャー写真として保存すれば、日時なども保存されます。
上記キャプチャーだけで十分だと思いますが、それ以外にもサイト自体を保存することも可能です。
不安な方はそこまでやっておくべきかと。
続いて、普通の企業であれば最初のメールで即時対応してくれると思いますが、もし返信が来なかった場合の次にするべきアクションとは
■内容証明郵便を送る
です。
こうなった場合は、実際に内容証明郵便を送り裁判で勝訴した【こちらの方のこの記事】に詳しく書いてありますので、こちらを参考にして下さい。
そして、今回FutVisionでは返信を頂くことができました。
下記が返信内容です↓
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この度、ホームページによる画像の掲載の件ではご迷惑をお掛け致しました。 Fリーグ、画像との検索にてネット上に挙がった画像を引用しておりました。 ◯◯選手の画像は本人に許可を確認して掲載致しましたが、 Fリーグ会場の画像に関しましては、無断転用の禁止を確認しておりませんでした。 誠に申し訳ございませんでした。 先ほど、ご連絡頂きました内容を確認し、当ページから画像を削除致しました。 以上にてお答えになっておりますでしょうか。 誠に申し訳ございませんでした。
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という、とても丁寧な回答を頂きました。
悪意があるわけではなく、こういった認識の方ってまだまだ少なくないのでしょうね。
そんな上記ご丁寧な返信を頂き、FutVisionとしては調査終了次にどんなアクションをしたかと言うと、「まー、とにかく一度直接伺わないとダメだな…行こう!」と叫び、会社を出ました。
ということで、このフットサルコートに直接伺うことにしました。
そのフットサルコートに直接行ってきた
場所は東京から第三京浜などを使い車で2時間ほどの神奈川県三浦半島。
到着後、まず「腹が減っては戦はできぬ」ということで、腹ごしらえを。
三浦半島(三崎)と言えばマグロ。マグロと言えばサバ。
ということで【松輪】→とろサバ炙りたて定食 ※値段は時価(その日ごと)
【松輪】
次に、「やっぱ夏は海だね〜Byビーチボーイズ」ということで、海に。
三浦半島の海といえば三浦海岸が浮かぶ人が多いでしょうが、三浦半島に来て行くべき海は【日本の海水浴場88選】に選ばれている洞網海岸です。
水温はまだ少し冷たかったですが、まさか写真が無断使用されたことで7月に海で泳げると思っていなかったので最高でした。
もしかしたら水泳対決になる可能性もあると念のため海パンを持参して良かったです。
が、ここで少し体は冷えてしまったので日帰り入浴が可能な海が一望できる油壺の露天風呂へ。
入浴料金は激安の1,000円です。
露天風呂にも入れたし、いよいよ向かおうと思ったのですが、「敵の身辺調査も必要だ」と思い観光名所に。
周囲長約4kmの神奈川県最大の自然島である城ヶ島に向けて城ヶ島大橋を渡り
城ヶ島公園に車を停め、まずは神奈川県最南端でもある安房崎灯台というところに。
続いて馬の背洞門。 長い年月をかけて波浪・暴風等に侵食されてできた見事な形の穴です。
優雅に三浦半島を飛び回る県指定の天然記念物ウミウを観察できるウミウ展望台にも。
北原白秋の詩碑は城ヶ島大橋真下にあります。
この日は富士山も見えました。
そして、かなり歩き回ったのでまたお腹が空いてきました。
「だから腹が減っては戦はできぬって」ということで【まるいち食堂】→まぐろと地魚の刺身盛り合わせ(大トロ入り)&ご飯セット 3,670円〜
【まるいち食堂(三崎)】
ようやくお腹もいっぱいになり、フットサルコート近くの三浦海岸へ。
夕刻の三浦海岸ビーチで佇んでいると、波の音が聞こえるんです。
その他にも、部活帰りの学生達の笑い声や、散歩中のワンちゃん達が海岸沿いを歩いている姿を見ながら思ったんです。
「三浦半島、最高だな」って。
そして、「やっぱり海沿いの場所を選んで正解だったな」って。
まとめ
ということで、例えフットサル業界が狭い世界だからって、会社のホームページでの使用など言語道断ですし、個人だろうが何だろうが写真の無断転載はダメだよねというお話でした。
実際、今回FutVisionでは写真が無断転載されたことによって高速代・ガソリン代・食事代・入湯料・観光名所駐車場代・海の家での飲食代・お土産代などなど、多額の遊興費損害が発生しました。
この先も無断転載してくれればされれば色んなところに行けるので行かなければいけなくるので、転載元明記の上もっともっとお願いします本当にやめて下さい。
そして最後に少し真面目なまとめを。
今回こういった記事を書いた大きな理由として、冒頭でご紹介した【そういったことで本当に嫌な思いをされている方がいる】ということを聞いたからです。
そういったことが当たり前のように行われることで、写真を撮らない(撮らせない)・載せない(載させない)などという方向に進むことは、まだまだ発展途上のフットサルという業界において、プラスにはならないと思います。
業界の大小に関係なく・むしろまだまだ小さな業界だからこそ、リスペクトと感謝の気持ちを持ち、更なる発展のために、共存共栄していってもらえればと思います。