確信している
2011年3月18日。
「半日頂ければ」
1月、初めての商談の際、私が電子書籍事業のある案件(スポーツ関連)のパートナーさんに対して、今回のプロジェクトに割いて頂きたいと言った時間だ。
一昨日、そのパートナーさんは感慨深げに「二ヶ月かー」と言った。
想定以上に時間がかかった。
だが、その理由に関しては悪い理由ではない。
進めれば進めるほど、互いに「もっともっと」感が生まれていったからだ。
当初、こちらとしてはスピードを意識していた。
だが、ある時パートナーさんから「もっともっとやってみたい」と言われた時には、自分自身もスピード以上に、打ち合わせの度に生まれてくるモノにワクワクしていた。
本当に充実していた時間だった。
一昨日の最後の打ち合わせには、その方の奥様も来て頂き、三人で食事をしながら話した。
打ち合わせ後、こんなメールを貰った。
またいろいろ発展させていきましょう
末長いお付き合いになると、今確信している。
二ヶ月に渡る時間の中で、「あれもやりたい」「これもやりたい」といった感じで、どんどん想像が膨らんだ。
そんな新たな試みを、この先一つ一つ実現していくことが、今から楽しみだ。
まずは、こちらこそありがとうございました!
後は全て任せて頂き、楽しみに待っていて下さい!
あの時とは違う
そして、東北地方太平洋沖地震から一週間が経った。
先週、友人や知人・お客さんなどの中で、大企業に勤めている人達から、まずは一週間の自宅待機になったという話を聞いたが、被災者の方々は、今尚想像以上の厳しい日々を懸命に過ごしているだろう。
避難者の数は今現在約37万人とのことだが、自分の地元の人口から3倍以上の数と考えると、東北地方の最低気温を見ると…全てに言葉を失う。
そして、東京でも震災の影響は続いている。
今日、渋谷での打ち合わせ帰りに消費をしようとバックを買うため歩いていると、Appleが臨時休業していた。
H&Mも関東の10店舗を当面営業停止にするというニュースも流れていた。
多くの企業で営業時間の縮小・休業・自宅待機を発表している。
また、被災者の方々が食料・燃料の不足を訴える中、東京では買い占めが横行し、スーパーでは入場規制も行われ、商品不足で入荷まで閉店になったスーパもある。
ガソリンスタンド渋滞なども、今も続いている。
今、本当にするべきことは何だろう?
電車は毎日大混雑と言われているが、最近朝は9時頃家を出ているが全然空いている。
昨日の大規模停電の際にも、電車なども大混雑、入場規制などがあったみたいだが、私は23時に会社を出て電車に乗ったら座って帰れた。
日中の電車で、車内消灯を謝るアナウンスが流れているが、明るい日中に電気を点ける必要性に逆に疑問を持った。
家に米は無いが、東京で生活している上で食べる物には困らない。
計画停電は情報が発表されている訳で、それを見ればいきなり電気が消えるということは無く、私は一度も停電に出くわしてさえいない。
節電もあり、暖房はつけていないが、私はベットで布団をかけて寝ている。
東京はもう少し冷静さが必要な気がする。
原発や停電など、分からないことばかりだから不安なのは分かるし、私自身、原発・放射線のことなどは、テレビやネットなどで出ている情報以外分からない。
だが、だからこそ止まるという選択肢は無く、そんな時こそ冷静さが必要な気がする。
何より、東京の経済が止まるということは、日本の経済に大きな影響を与える。
自宅待機を悪いとは思わない。
だが、阪神大震災の時とは違い、今はクラウドなどで自宅でも仕事をすることが出来る。
私の知人などのように、企業によってはクラウドや外での仕事が禁止されていたり、どこでも仕事が出来る人ばかりではないだろう。
だが、経済を止めてはいけない。
消費だって、立派な経済活動だ。
今は家に居ながらネットで買い物も出来る。
それは、支援・復興の動きと同じように、止めてはいけないものだと思う。
何かしら出来ることがあるのではないか?
命を懸け、戦ってくれている人達もいる現状の中で。
さっき、知人の会社が仕事の拠点を関西地方に移動すると聞いたが、東京にいるのが嫌で、拠点を移すことが可能なら、拠点を移し、経済を動かすべきだ。
その方が拠点を移した一番の理由は停電だったが、関西と関東は周波数が違うため、関西地方から送電出来る量は決まっているそうだ。
それもあるのかは分からないが、関西に移動したら、電気を気にする以上に仕事をしてほしい。
今後、日本としても莫大なお金を使い、復興の道を歩んでいくだろう。
だがそれは、公共事業であったりで、回り回って経済に戻ってくる。
その時に、もう戻せないレベルまで経済が衰退していたら…
阪神大震災の時、私は小学生だった(死者数6,434人、経済損失約10兆円)。
だが、今私は社会人であり、会社を経営をしている。
ただテレビを見ていただけの、あの時とは違う。
自分以外の人達に「こうした方がいい」という気はない。
ただ私は、自分が出来ることをしていこうと思っている。