信用を得ることは大変だが信用を失うのは一瞬

信用

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2010年1月9日。

先日、今勤めている会社での私のお客さんの中の一社が倒産した。

新聞や経済誌等にも載ったので理由等は書かないが、一言で簡単に説明すると、信用を失う行為をしてしまった。

残念ながら毎年お客さんの中で、倒産してしまう会社は必ずあるのだが、上記の会社とはかなり近い距離で接してきた。

その会社のパーティーにも呼ばれたりしていたし、社長とはドライブにも行ったことがあった。

なんとかもう一度再建してほしかったし、会社名を変えてみたりしたが、失った信用はあまりにも大きかったようだ。

最後に1,000万円を超える取引をしてから、一年経たずの倒産だった(売掛はなし)。

よく<信用を得ることは大変だが信用を失うのは一瞬>と言うが、特に最近は、企業の多くが一度失った信用をもう一度取り戻すチャンスさえ掴めず、消えていってしまっている気がする。

それは中小企業であればなおさら。

<信用>

ビジネスの世界だけではなく、生きていく上でとても大切なことだ。

それは時間だけで築けるモノでもないと思うし、信用を失う行為をするということは、その信用を築きあげてきた自分自身をも裏切ることになる。

どんな理由があったにせよ、結局自分の首を絞める行為である。

ただ、上記社長及び会社には本当にお世話になった。

また社長の力になりたい。

その気持ちは今でも変わらない。

アサヒビールの最後まで諦めない姿勢

話は変わり、ビール類の販売実績は、去年の11月時点で僅差ではあったが、9年ぶりにキリンビールがアサヒビールを抜くという予測があった。

だが、昨日発表された結果は、9年連続でアサヒビールが首位を守った。

アサヒビールの最後まで諦めない姿勢

今年はキリンとサントリーの統合が話題になったり、メディア等がキリンの9年ぶりの首位奪還を後押しするような記事等をよく見かけた。

そんな中、アサヒビールの荻田社長の「最後まで分からない」という発言に勝手に期待していた。

もちろん、最初から負けると思っている経営者は論外だが…(ユニクロの柳井会長の著書に一勝九敗という著書があるが、あれも9敗してもいいということではないと説明している)。

逆転を許したキリンビールの松沢社長も「12月中旬までの自社の売上を見ると、自信があった」というように、多くの人がキリンが首位を奪還すると思っていたのではないか。

アサヒビールの社員の方が、以前こんなこと言っていた。

「社長と話すと、やらなきゃじゃなくてやれると思う」と。

逆転劇のその裏には、アサヒビールが最後まで諦めなかったことはもちろんだと思うが、荻田社長の存在もあったのではないだろうか。

私自身、アサヒビールの社員ではないし、ビールとしては一番搾りの方が好きだが、多くのメディアに登場していた荻田社長の言葉に刺激を受けた一人だ。

キリンとサントリーが統合した場合、売上は3兆8,000億(08年)になり、(2兆9,000億のコカコーラを超え世界の食品メーカー第5位の売上高)アサヒビールは売上等で抜かれてしまうが、アサヒビールも去年の11月、世界のビール市場の20%以上を占める中国第二位の青島ビールの株式を取得した。

荻田社長が以前おっしゃていた言葉、「競合がいることによって結果として自社の力をつける」。

これからのビール業界にも注目していきたい。

そして去年のアサヒビールのように、何事にも最後まで諦めない姿勢で取り組みたい。

そして私も未来の社員に「社長と話すとやらなきゃじゃなくてやれると思う」と、ぜひ言われたい。

あー言われたい。

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