中澤佑二

2009年12月26日。

昔からサッカーが好きだ。

今でも社会人サッカーをしている。

見るのよりする方が好きだが、日本代表戦だけは時間があれば見る。

その日本代表で今好きな選手が二人いる。

一人は私の先輩達の友人でもあり、東久留米総合高校出身の中村憲剛選手だ。

私自身、東久留米総合高校の下部組織にあたる久留米ジュニアユース出身でもあり、一緒にピッチに立ったことは一度もないが、いつの間にか私も親近感を持って応援している。

そしてもう一人は中澤祐二選手だ。

プレーより何より、中澤選手の好きな所はストイックさだ。

いつも節制しなければと自問自答しながら生活しているという中澤選手は、朝6時に起き、夜10時には寝る。

お酒は飲まず、揚げ物も一切食べない(ちなみに月のお小遣い5万円)。

練習の集合時間の二時間前に来て体を動かす。

オフの日もトレーニングをし、365日体を動かしている。

「何かをやっていないと不安だから」

「人生に成功は約束されていない。でも成長は約束されている」

「成果はいつ訪れるか分からない。だけど努力はしなくてはならない。その過程で成長する」

「出来る出来ないではなく、やるかやらないだ」

そして夢を諦めない姿勢だ。

無名の高校を卒業後、プロからまったく声がかからず、周りに大反対されても単身ブラジルへ。

1年でクビになって帰って来た後も、高校生の練習に混じりチャンスを待ち、年齢を詐称し見事プロ契約。

高校の卒業アルバムに書いた中澤選手の夢。

当時は誰も信じなかったらしい。

＜日本代表、主将、日本優勝＞

誰も信じなかった夢が、もう残り一つにまで来ている。

「諦めなかったからこそ今の自分がいる」

「そして2006年、夢の舞台でやり残したことがあります」

「夢の続きが始まりました」

「2010年、世界を驚かせます」

今なら

いつも考えていたことがある。

プロサッカー選手を目指していた小学校時代の自分に今の自分が会った時、相当ショックを受けるであろう12歳の自分に、今の自分は何を伝えられるか。

諦めたばかりの頃は会いたくないと思っていたが、理想の会社を創りたいと思ってからは、あの時の自分に負けない、イヤそれ以上の強い思いがある。

「確かに諦めちゃったけど、今の俺にも夢があるよ」

「今度は絶対叶えるよ」

今ならそう言える。