忙しいという言葉を使う人

忙しいという言葉を使う人

だからどうする?

2011年2月3日。

ええ、確かに私は「忙しい忙しい」と言っている人間が嫌いだ。

以前そんな私を知っている友人女性に、私が何か発言するたびに「ってことは忙しい?」と延々聞かれ続けたが、最後まで「忙しい」とは答えなかった。

そのぐらい嫌いだと思う。

その理由は、それを言いふらすことによって、チャンスを逃すことがあるということなどを、以前簡単に書いた気がするが、冒頭の文章で、何一人インタビューしてんだと心配されたかもしれないが、ある男が私の「忙しい」発言に対する敏感さを述べていたので、せっかくなので、そのことに対する自分の考えをもう少し補足しようかと。

だがその前に、先日外国人の方が、日本人の特徴ということで、こんなことを言っていた。

日本人の多くに、「忙しい」とか「寝てない」というアピールをする人がいるのは、頑張っているという自己アピールであり、例えば海外で寝てないことをアピールしたら、この人に今日仕事を任せるのはやめようって思う。
ただ日本には、結果を自慢しづらい文化があるのだと思う。
だから日本人は、結果を自慢することが出来ないから、プロセスを自慢するんだと思う。

すごく的を得た意見だと思った。

もしあなたが誰かに「忙しくてやばい」と言われたら、どんな言葉を返すのだろう?

「あっそう」か「大丈夫?」とかになるのだろうか。

それがもし、「今忙しいけど、どうしてもこの案件取りたいんだ」と言われたら、返す言葉も変わってくるのではないか?

要は、言葉というのは自分自身はもちろん、他人をも動かす一種の素晴らしい道具だと思う。

その道具の使い方を考えてほしいと思うのだ。

それに「忙しい」「寝てない」「休みが無い」という言葉達が、自己アピールであり、=頑張ってるという認識を持っているなら、それはあまりにもプロフェッショナルではないと思う。

なぜなら、プロであれば、過程ではなく結果にこだわるべきだ。

考えてみてほしい。

未来の社員達が、みんな寝る間も惜しんで仕事をしたけど、今月は結果が全く出ませんでしたと言って、私は「よく頑張った」とは思わないし言わない。

もしあなたが寝ずに働いてプレゼン資料を作っても、その資料を見る人にとって大事なことは、その中身である。

あなたが12時間ぐっすり寝てこのプレゼンに来たのか、一睡もせずに来たのかは関係ないのだ。

そして、そこで結果が出てこそ、過程にスポットを当てることが出来るのではないか。

「忙しい」という言葉を使うことは大いに結構だ。

だが、大事なことは、だからどうするということである。

忙しいから誰かに手伝ってもらう・忙しいから他の方法を探す。

いくらでもあるじゃないか。

「忙しい」という言葉を、次への一歩のために使ってほしいと思う。

止まらないでほしい。

だから弊社では「忙しい」と発言した人間に対しては、「だからどうするの?」と返すということをワンセットにしたいと思う。

そして弊社では、結果に対する自慢などを、いくらしてもいいような文化を作っていこう。

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