思い出してもらえる男に
2010年3月19日。
「カニ食べたーい」
<トゥルルルルルル……(音楽)>
以前レッドロブスターのCMで流れていた1シーンであり、たまに思い出す歌だ。
別にこの曲に何も思い出等ないのだが、ふと思い出す。
忘れられない歌なのだろう。
数年前、ある経営者の方に「忘れられない営業マンになろうと、商談から帰る時にわざとパチンコ玉を落としたことがある」という話を聞いた。
全てのお客さんに定期的にフォローは出来ていない。
だが、「お久しぶりです。覚えてますか?」
そんな連絡を頂く。
私のことを忘れられなかった訳ではないだろうが、そんな電話はとても嬉しい。
そんな電話が一本でも多くかかってくる男でありたい。
万全の状態で
本題に。
起業に向けてしなければならないことは沢山ある。
万全の態勢で臨みたい。
きっとそう思っていても、後からあれもやっておけばと思うことは出る気がするので、せめて今思うことは全てやり遂げたい。
また、人に話せば関係ないと思われることでも、起業までにやらなければと思っていることもある。
例えば、歯医者に通うことなどもそうだ。
今しっかりと治して、この先の歯医者に行く時間を削りたい。
そして、所有している車を手放すということ。
3月が別れの季節と言われているからではなく、この3月に売却することは、ずっと前から決めていたことだった。
今乗っている車は2005年に買った、こんなエコ時代には合わないクライスラーの大きな車だった。
だが、いろんな車を見て「これだ!」と一番思えた車だった。
やっぱり色んな思い出がある。
車の中を整理していても懐かしいモノが出てきたりして、なかなか片付けが進まなかった。
車を売るのは2回目なのだが、初めての時は、かなり悲しかったのを鮮明に覚えている。
だが2回目の今回、2回目だからという訳ではなく、今とても晴れ晴れとした気持ちだ。
確かに車が無くなることは嬉しいことではない。
だが今私に必要なことは、大きな車よりも、どんな状況にも対応出来る身軽さだ。
起業を前に手ぶらになりたかったとでも言えばよいのか?
うまく説明出来ないが…
失うという感覚では無く、身軽さを手に入れるという感覚だ。
今欲しい車を買おうとは思わない。
今手にしたくない。
馬にニンジンではないが「もうちょっと、もうちょっと」的な感じの方がいい。
ハングリー精神でいたいみたいな?
もう一度言う。
うまく説明出来ないが…
とにかく、約5年間お世話になった愛車を最後きれいにして、笑顔でバイバイしてこようと思う!