経営者は逃げてはいけないと元同僚との再会

逃げない

2011年3月31日。

一昨日のサッカー(東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ)を見たからということもあり、無性にフットサルがしたくなったのだが、昨日フットサルでメインに使わせてもらっている施設から、節電のため4月も夜間営業中止を決定したと連絡があった。

ここ数日は計画停電は中止になっているが、様々な方面で、影響はまだまだ続いていくのだろう。

試算では、4月末まで計画停電を続けた場合でも、年間1%超のGDPを押し下げるという試算が出ている。

だが、決算月の企業が多い今月、様々な企業の方から「おかげさまで今期は」という話を聞いた。

100年に一度と言われたリーマンショックから2年半、着実に復活の道を歩んできた。

そして、その年に創業を決めた弊社も、そんな先人達に負けていられない。

少しでも日本経済押し上げに貢献したい。

東電の社長が高血圧とめまいで入院というニュースが入ってきたが、真意は別にして、私はめまいがしても逃げない。

2008年に創業準備を始めた時は、創業時期を考えた時、この最悪期から経済が脱したタイミングがベストだと思った。

だが、準備を進めれば進めるほど、そんなことはどうでもよくなった。

そして今、私達はもう走っている。

逃げるという選択肢は無い。

別れがあれば出会いもある

話は変わり、会社員として働く中で、基本一人行動の人間だった。

そんな私が、唯一行動を共にすることがあったのが、デザイナーの女の子だった。

年は同い年だが、会社の中では私の後輩にあたり、周りからは「あの子、専属のアシスタント?」と言われるほど一番連れ回し、助けてもらった。

その子が、転職をすることになった。

先日、そのことで相談にのった。

土日休み返上は当たり前と言われ、私と一緒に働いていた会社より会社としての規模も小さく、収入も下がるとのことだった。

だから周りからは転職に反対の声が少なくなかったみたいだ。

だが私は「行かない理由が見当たらない」と言った。

それは、「今の会社より自分がやりたいことが出来る会社なんです」という言葉を聞いたからではない。

環境を変えるということは、例えその環境がどうであれ、刺激になる。

そして、デザイナーという技術職であれば、そのスキルが上がる環境かどうかが、会社の規模やその瞬間の収入よりも大事なことだと思うからだ。

それに、転職をして、もっともっとスキルを上げたいというその向上心を大切にしてほしかった。

その後、自分なりに考え・悩み、結果転職することになった。

そして、その相談にのった際に、新しい会社に行っても、私とはまた仕事をしたいと言ってくれた。

それもあり、昨日転職祝いも含め、どさくさに紛れて内村も引き連れ飲みに行った。

内村という気持ち悪い男を連れて行くことと、弊社が今クリエイターの方に話を聞いてみたいと思っていることも伝え、その子の友人のクリエイターにも来てもらった。

同い年4人での飲み会。

唯一初対面だったクリエイターの方も、クリエイターとしてのプライドと、柔軟性を併せ持つ、素晴らしい方だった。

今まで、多くの技術者に会ってきた。

その中で、こだわりや自信と同じぐらい、良い意味での柔軟性というのは大切だと感じた。

それを、その方は持っていた。

ぜひ今後、面白いことを一緒にやってみたいと思った。

その他にも、会社員時代の私の勤務態度の酷さを内村に告げ口されたりと、このメンバーだからの会話も面白かった。

ビジネスとしてだけでなく、また普通にも飲みたいなーとも思えたほど有意義な時間を過ごし、気づけば終電の時間だった。

新しい一歩を踏み出す元同僚への門出のつもりが、素晴らしい出会いと刺激を与えてくれた。

この先、弊社も負けずに刺激を与えるので、お互い切磋琢磨していこう!

そして、今日で3月が終わった。

思えば、上述したデザイナーの彼女と出会ったのも、前任者との別れがあったからだった。

多くの別れがある中で、新しい出会いが待っている月の始まりだ。

弊社としても第1クールが終わり、第2クールという新たなクールの始まりだ。

第1クールより、さらに加速し進んでいこう!

最後に、4月から新しい環境を選んだ彼女の決断が、最良の決断になることは書く必要もないだろう。

言いたいことは、「おつかれさま」と「今までありがとう」。

「そして、これからもよろしく」だ!